新型コロナウイルスのBCGワクチンは赤ちゃんだけ?大人には効果ないの?

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新型コロナウイルスに効果がある可能性があると言われているBCGワクチンは、結核を予防するためのワクチンです。なぜ赤ちゃんだけのものなのか、大人に効果がないのかまとめました。

 

BCGワクチンは赤ちゃんだけ?

日本では全ての0歳児に定期接種を義務付けており、今ではほとんど全ての新生児が5ヶ月〜8ヶ月の間に定期接種しています。

  • 結核の発病を1/4に抑える
  • 結核性髄膜炎や粟粒結核に対して効果がある
  • 予防効果は10~15年

結核は決して珍しい病気ではなく、日本では1日64人結核に感染しています。深刻な病気に発展してしまう乳幼児に効果的な予防法がBCGワクチンです。

 

日本でBCGワクチンが義務付けられたのはいつ?

日本でBCGワクチンが法制化されたのは1951年です。結核菌にかかっている人はワクチンを打てないので、ツベルクリン反応を確かめる注射をしてからBCGワクチンを接種していました。私は小学生の頃に接種をした記憶があります。この当時は、生後1歳未満に1回の接種ではなく、幼児期、小学生、中学生の3回の接種でした。

2005年に結核予防法が改定され、接種時期が生後6ヶ月未満に1回だけになりました。ツベルクリン注射をする必要もなくなりました。2014年には接種時期が生後1歳未満に1回だけになりました。

じゃあ2005年前に生まれている人は、3回もBCGワクチンを接種しているんですか〜?ワクチン接種前に注射もしなきゃいけないし、理不尽です〜

こじかちゃん

1951年〜2004年生まれの人は、結核菌を持っていたり、何らかの事情で接種できなかった人以外はBCGワクチンをしていますし、2005年以降に生まれている人は、ほとんどの人がBCGワクチンをしているんです。

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BCGワクチンは大人には効果がない?

16歳以上の人がBCGワクチンを接種しても、効果がしっかり現れません。また、65歳以上の高齢者がワクチンを接種すると副反応が強く出てしまい、アナフィラキシーや骨・関節病変、BCG感染症になる可能性があります。

大人になってから結核にかかった場合には、数種類の薬で治療するのが一般的です。16歳以の人は新生児の時にすでに接種しているので、再び接種しても意味がありません。

予防接種していない時代の高齢者の方も、結核菌を持っていると強い反応が出てしまったり、抵抗力が弱いので逆に感染病になってしまうリスクがあります。

BCGワクチン不足で乳幼児が予防できない

BCGワクチンが新型コロナウイルスに効果的という仮説が提唱されたため、新型コロナウイルス予防のためにBCGワクチンを接種しようという人が増え、先月末にワクチンの出荷数が3倍になりました。

厚生労働省もツイッターで呼びかけているほど、BCGワクチンの在庫不足が深刻な問題になりつつあります。

BCGワクチンは新生児の数しか作っておらず、新しく作るのに8ヶ月かかります。

新型コロナウイルスに有効的というのはまだあくまで仮説の段階です。オランダ、カナダ、オーストラリア、ドイツで臨床実験が開始されましたが科学的根拠はまだありません。

深刻な副反応が起こる可能性が高いので、新型コロナウイルスを予防するためにBCGワクチンを接種することは推奨されていません。

▽BCGワクチンの効果や副作用についてまとめた記事はこちら▽

新型コロナウイルスのBCGワクチンとは?効果や副作用をまとめました

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BCGの跡がないことはある?

日本では注射ではなく、菅針という特殊な器具を使う経皮(けいひ)接種法という方法を採用しています。自分の腕を見ると丸いボツボツの跡がありますよね。

引用:日本ビーシージー製薬株式会社

経皮(けいひ)接種法は日本独自に開発されたスタンプ状の注射で、ワクチンの跡が目立たない、残りづらいというメリットがあります。私もそうですが、小学生くらいの頃は腕にポツポツの跡がありましたが、◯十年も経った今では跡は全く残っていません。

BCGワクチンを接種すると何日か後に赤いポツポツが現れ、徐々に消えていきます。人それぞれ反応が強い人、弱い人がいるので跡が残りやすい、残りづらいも人それぞれです。

上腕外側のほぼ中央部に接種するもので、他の箇所は法律上認められていないため二の腕以外に跡があることもありません。

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まとめ:BCGワクチンは赤ちゃんだけ?

BCGワクチンは赤ちゃんの時に、結核予防のために接種します。大人になってからは接種しません。乳幼児の結核予防に効果があるワクチンなので、大人になってから結核に感染した場合は薬剤で治療します。

BCGワクチンは数に限りがあるので、新型コロナウイルス対策にワクチンを接種するのは控えた方が良いですね。1951年以降生まれの人はほとんどの人がすでに接種しています。

正しい情報を見極めて、赤ちゃんの未来を守りましょう。

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